外壁塗装工事では、耐久性と耐候性を考慮しながら塗料を選択することが重要です。今回は、艶の度合いによって変わる塗料の特性に焦点を当て、艶有りと艶無し塗料の選択についてお話しします。
艶有りタイプの耐久性と耐候性
3分艶タイプ:
落ち着いた高級感が特徴で、外部要因に対する耐候性は高めですが、つや消し剤を使用し3分艶にする場合、耐久性や耐候性が劣ることがあるので検討が必要です。
5分艶タイプ:
ピカピカ感が控えめで、耐久性や耐候性に問題が少なく、半艶(5分艶)塗料はつや消し剤を混ぜなくてもよく、信頼性があります。
7分艶タイプ:
少し艶を抑えたタイプで、色ムラや劣化のリスクを最小限に抑えつつ、耐候性や耐久性を確保できます。つや消し剤を使った艶調整塗料でも、7分艶は安定感があります。
艶無し塗料の耐久性と耐候性
艶消し塗料の仕組み:
艶消し塗料は艶のある塗料に艶消し剤を混ぜて作られ、光を分散反射させることで艶がなくなります。しかし、添加剤の使用により全体的な強度や完成度がやや低下する可能性があります。
耐久性の注意点:
艶を消す度合いが大きいほど、添加剤の量が多くなり性能が低下する傾向があります。汚れが付きやすく、付着すると湿気を常時保持するため、耐久性には注意が必要です。
耐候性への影響:
添加剤により生じる小さな凹凸が汚れの蓄積を招き、表面が滑らかでないと耐候性が低下しやすい傾向にあります。湿気や水分の影響を受けやすいため、定期的なメンテナンスが必要です。
外壁や屋根塗装においては、艶の有無や度合いが耐久性や耐候性に直結します。艶有りの場合は、度合いを検討することで美観と機能性を両立させつつ、艶無し塗料は耐久性を最大限に引き出すことがポイントです。建物の特性や環境に合わせて慎重に選びましょう。
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